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主に管理人の考えと飼い犬のナナコと杏子について書いています。
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良かったら、そちらもご覧ください。
「預かりワンコの日々」

川崎市動物愛護センターに行ってきました [イベント]

ドックトレーナー学校のイベントで、川崎市動物愛護センターの見学に行ってきました。
動物愛護センターに行くのは初めてのことで、かなり楽しみにしていたのと、どんな悲惨な状況が待っているのかと緊張していました。

サイトを見ると、かなり開けてる感じを受けました。
川崎市動物愛護センター
※秋辺りからサイトが変わってしまったようです。
親しみやすくて凄く良いサイトだったのに、残念です。(H24年11/23追記)

私の住んでいる千葉県の動物愛護センターと比べても、意識に雲泥の差があります。
※今は千葉とあまり変わらない業務的なサイトに変わってしまいました。ホントに残念。(H24年11/23追記)
千葉県動物愛護センター

川崎駅西口から、丁度「蟹ヶ谷」行きのバスがあったので、それに乗って「井田営業所前」バス停で下車しました。
「井田営業所前」バス停までは45分の道程。
結構長く乗っていますが、それでも一律200円です。
動物愛護センターは、そこから徒歩10分くらいでした。

行ってみると、かなり老朽化した建物が・・・(汗)
ドックトレーナーの学校の事務の人達がいなければ、通り過ぎてしまうところでした。
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入ってみると、少ない資金の中、かなり頑張っている様子がうかがえました。
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日曜日はお休みということですが、職員の方が3人いらっしゃいました。
優しそうな所長さんが出迎えてくださり、1時間半、私たちの相手をしてくれました。

最初は施設内の見学。
写真を撮っても良いということで、みんな撮りまくります。
一つの建物(2階建て)の中に、抑留する場所や手術室、殺処分室などが入っており、思った程広くはありませんでした。
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私たちの講義を聴く場所には3頭のワンコが広めのケージに入れられていました。
ずっと狭いケージの中だと可哀相だからと、一時的に少し広めのスペースに入れられているようです。
また、後ろの方には色んな書籍類が置いてありました。
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もっと沢山のワンコがワンワンギャンギャンしてる場所なのかと思いきや、意外に犬の数は少ないです。
見えるところにいただけだと6匹くらいでした。
説明を聞いている小さい部屋の後ろの部屋(事務所)からは遠吠えが聞こえたのですが、こちらはボルゾイだとのことです。
迷子で連れられてきたが、まだ飼い主さんが見つからないのだそうです。

代わりに、猫が沢山いました。
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今は出産シーズンだそうで、産まれて間もない子猫が沢山引き取られているのだそうです。
確かに、子猫がいたるところに1匹ずつ小さいクレートに入れられています。
手術室にも所狭しと置いてありました。

最初は施設の見学です。
手術室→手術室への準備室→集合犬舎(普通の大きな犬舎)→個室犬舎(病気の犬猫)→観察犬舎(人を噛んだ犬や病気の可能性のある犬)→グリーンルーム(殺処分する部屋)の順番に見学をしました。
見学者の人が多くて、写真を撮ったものの、人が映り込んでしまうパターンが多く、あまりアップデート出来ません^^;
残念です。

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集合犬舎
※犬が3頭と、ふれあい動物用に飼っているモルモットがいました。

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個室犬舎
※今は病気の猫が隔離されていました

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※個室犬舎の奥にはふれあい動物用のウサギも飼われていました。

階段には、こんなポスターが。
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昔は川崎市は狂犬病発生率ワースト1だったらしいです。
まだ開けていない時代の事だと言う事ですが。
この子は、野犬に噛まれて狂犬病にかかり、亡くなってしまった子どもだそうです。
狂犬病はかかれば必ず亡くなってしまう恐ろしい病気ですから、必ず予防接種をしてください。

事務所の前には、迷い犬や猫、インコのポスターが所狭しと貼られていました。
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そして、グリーンルーム。
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どんな名前がついていようと、殺処分のための機械です。
こんな小さな箱に入れられて殺処分された後、焼却まで隣の冷凍庫で保存されるのだそうです。
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しかし、今はなるべく麻酔薬での殺処分をメインでされているようです。
どうしても触れない程暴れる犬に関しては、仕方なくこの箱でガスでの殺処分を行っているとの事です。

見学の後はパワーポイントを使っての説明です。
川崎市の愛護センターが出来るまでの沿革や、センターの職員数、主な業務内容などを説明してくださいました。

主な業務内容の他に、「マイクロチップの装着」や「不妊去勢手術」「咬傷犬の狂犬病鑑定」「動物由来感染症の調査、研究」等も行っているようです。
H18年度から愛護団体との連携が始まり、最初は4団体だったのか今は20団体以上の協力があり、そのお陰で殺処分数もかなり減っているとのこと。
犬の返還・譲渡率も、全国平均は30〜40%なのに、川崎市は70〜90%近くまでなるそうです。
犬や猫の殺処分数がH18年度からガクンと減っているのは、こういう事情があるからなんだと、改めて愛護団体の凄さを感じました。

飼い主からの引き取りも減っては来ている者の、まだあるとのことで、その理由としては統計上は多頭飼い崩壊が多いけれど、やはり多頭飼いだから高く見えるだけで、申請ベースで言えば経済的困窮が主な原因とのこと。
ペットは生活必需品ではないため、生活に困れば一番に切り捨てられるのだそうです。
あるいは、飼い主の高齢化による入院などのために捨てられる犬猫も多いそうです。
高齢になると知り合いも少なく、犬や猫しか家族がいない場合が多い上、付き合える友達も少ないということで、里親を捜すことも出来ずに持ち込んでくるそうです。
高齢者はネットも使えないから、仕方ないのかもしれませんね。

しかし所長が一番頭に来たのは、「彼女が犬好きだというから子犬を飼ったが、振られたから捨てにきた」という若者がいて、「二度と動物は飼わないでくださいね」と言ったそうです。
これには皆、「はあ!?」と声を上げてしまいました。
なんて酷い人間がいるんだろうと私も腹が立ちました。
正直なところ、捨てにくる人はあっけらかんとしている人が多いそうです。
勿論、中には泣きながら捨てにくる人もいるけれど、数は少ないとのことでした。

犬の躾については、日本では今や犬猫を単なる動物としてではなく家族や人生の伴侶の一員として需要が増えている割には、犬との生活に問題なく、満足している人は20%しかいないそうです(麻布大学の教授調べ)その理由としては、やはり飼い主が犬の習性や行動を理解していないためだと言うことでした。

日本での犬の躾に対する認識が低い原因としては、日本人の宗教観にもあるのだろうと所長さんはおっしゃってました。
欧米はキリスト教が主流なので、人間は動物の上にたつべき存在で、人間が動物を導くのが正しいとされています。
また欧米人は狩猟民族であるため、犬は自分の思う通りに動いてくれないと狩りになりません。
そのため、「犬を躾ける」ということに興味があるのだろうとのことです。
しかし日本人は仏教が主です。
仏教は生き物は皆平等という考え方のため、ペットを擬人化する傾向が強いそうです。
また、日本人は農耕民族で、犬は番犬だったため、犬を躾けるという感覚が分からないのだそうです。

確かに、犬の性質を理解せずに人間のように「あれは可哀相」「これは可哀相」と甘やかす人が多いように思います。
私もドックトレーナーの学校に行かなければ、そうなっていたかもしれません。
だから、「犬は人間じゃない。人間の理屈で躾けようとすると犬には理解出来ない」ということを世間に広めるのが、ドックトレーナーの仕事なのかなという気がします。

また、所長さんは東日本大震災の後、ペットのボランティアに行ったそうですが、そこでの田舎の躾の甘さに愕然としたそうです。
まずリードすらつけられない犬が多かったり吠える犬だったり。
リードがつけられないと散歩にも連れ出せないため、リードをつけようとすると暴れるような犬は散歩も出来ずに一日中ケージの中なのだそうです。
だから、散歩にも行けずにストレスで、悪循環になってしまっていたとのことでした。
しかし躾が出来ていたり人間が好きな犬は、ボランティアさんが手が空くと散歩に連れて行ってもらえるのだそうです。
こういう場合にも、躾の大切さが身に染みます。
番犬というのは、何事もない時には家を守る役目を果たすかもしれませんが、万が一災害などで家に帰れなくなってしまった場合に、こういう目に逢ってしまうのだと気の毒でした。

所長さんはこうも言ってました。
「躾が出来ている飼い主さんというのは、愛犬を自慢したくて仕方ないんでしょうね。普通の公園でリードを放して、ついて歩かせている人を見かけます。ドックトレーナーさんには、ぜひとも犬の躾だけではなくて、飼い主さんに対するマナーも教育してもらえると嬉しいです」と。
私はこれを聞いて、恥ずかしい話だと思いました。

私は、ドックトレーナーというのは、言わずもがな、人を躾ける役目も背負っているものだと思ってました。
でも、そういう役割を果たしていないドックトレーナーも世の中にいるということですね。
心当たりのある人は大いに反省していただきたいと思います。

犬は、いつも躾をしていたとしても、ほんの少しの驚きで人を噛んでしまったり、怒りに火がついてしまったりします。
有名なところでは、松嶋菜々子と反町隆史夫婦の飼っていたドーベルマンが、同じマンションの人を噛んでしまった事件がありました。
有名な二人のことですから、ちゃんとした躾を受けていたドーベルマンだと思います。
それでも、ビックリすれば思わず人を噛んでしまうこともあるのです。
例え甘く噛んだとしても、相手が子どもだったり犬嫌いの人だったりすれば、どうしても事は大きくなってしまいます。
しかもドーベルマンですから、当然予期すべき出来事でした。

犬を出す前にまず家の前を確認する。これだけをやっていれば防げる事故でした。
しかし、ドックトレーナーがそういう事を指導していなければ、勿論普通の人にはそんなことをするなど想像もつかないでしょう。
「躾をすれば勝手に犬が気をつけてくれる」のではありません。
「躾をした上で、飼い主も予防する」のです。
それで初めて完璧に近くなります。
(いくら躾をして予防をしたとしても、あちらからリードなしでやってきてしまえば予防のしようもありませんので、完璧には防げません)

私もドックトレーナーの学校に行って「犬を家から出す前に車や人が来ないか確認する」という指導をされた時に、「そこまでするんだ」と思ったものです。
しかしこの事件を読んで、改めて教わった事の大切さを感じました。

最後に。
マイクロチップについても話してくださいました。
せっかくマイクロチップがついていたのに、既に飼い主さんが転居していたり、他の人に譲ったためにデータが古かったりする場合が多いそうです。
転居や犬の所有者が変わった場合には、是非マイクロチップのデータの更新をお願いします。
私も引っ越しもナナコを誰かに譲る事もないとは思いますが、忘れないようにしたいと思います。

以上で、見学のお話第一弾は終了です。
これ以後のこぼれ話は、また次回紹介させていただきます。
こんなに長くはならない予定です(^_^;
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みぃにゃん

愛護センターも地域によって全然違ったりしてるそうですね。
ゆうゆうさんの記事拝見して私もとても勉強になりました。
ワンコの飼い主としてワンコを育てる責任を認識させられます。宗教が関係してるみたいですが、やはり常識で考えておかしいことぐらいも判別つかないのかと思いますね。
なんだか日本は動物に対して差別というか、卑下してるイメージがとてもあります。
by みぃにゃん (2012-08-20 01:01) 

ゆうゆう

>みぃにゃんさん
参考にしていただいて嬉しいです。
私も今回はとても勉強になりました。
私が勉強したことは、ここを読んでくださる方にも共有&共感してもらえたらなと思ってます。
どんな知識も、決して損になることはないと思います。
犬を卑下…ですか。
私は逆に、人間と同等に考えすぎと思ってました。
「こんなことしたら可哀想!」と、甘やかすだけ甘やかして、いざという時は言葉で静止が聞くと思っている。
「○○ちゃん、だめよー」とだけ言えば言うことを聞くと思っている。
「いやいや、犬ですから。人間の言葉は通じませんから。」と、何度も突っ込みたいと思ってました(笑)
言葉が通じないから、「ダメ!」と言えば止めるように、「イイコ!」と言えば良いことなんだと分かるようにする。
要するに、言葉の分からない犬と、言葉や仕草でコミニュケーションが取れるようにする。
それが躾の一番の利点だと思ってます。
まるで、本当に人間の言葉が分かるように愛犬とコミニュケーションが取れたら、素敵ですよね(^_^)
by ゆうゆう (2012-08-20 20:28)